2021年5月25日、goFLUENT導入企業である住友ファーマ株式会社(旧:大日本住友製薬株式会社)でグローバル教育を担当する人事部の寺田様、板倉様と弊社ゼネラルマネジャー大野との対談セミナー『住友ファーマ株式会社とgoFLUENTで取り組む「学びの文化」の醸成』を開催いたしました。住友ファーマ株式会社様はgoFLUENTを大規模かつ積極的に活用いただいている企業の一つで、活用事例をご紹介いただきましたが、本ブログにてその一端をお伝えします。

住友ファーマ株式会社につい

1897年設立。大日本製薬と住友製薬が合併して誕生した国内の大手製薬会社(本社:大阪・東京)。3,067名(単体。2021年3月末時点)の従業員を抱え、グローバルにビジネスを展開している。海外売上比率は現在63.4%で年々増加傾向にある。

 企業の経営理念の一つに『社員が自らの可能性と創造性を伸ばし、その能力を発揮することができる機会を提供していく』があり、誰もが常にチャレンジできるような機会・学びの風土・環境を重んじている。学びの環境の一つとしてgoFLUENTの英語研修プログラムを導入。

 導入している英語研修プログラムと研修対象者

まずは、導入中のプログラムについてご説明いただきました。2020年の4月より利用を開始。大きく2つのプログラムを展開しています。

【1】学び放題!しゃべり放題!プログラム

 【2】マンツーマンプログラム

 goFLUENT導入の背景

当初は「選抜型研修」や「海外派遣型研修」等を導入していたが、グローバルなビジネス展開が加速するなか「会社全体のグローバル力の底上げ」の必要性も高まり、全社員に提供できる英語研修プログラムを検討することに。他の研修プログラムも検討したが、全社員に対して質の高い豊富なコンテンツをリーズナブルな価格で提供できるgoFLUENTのプログラム導入を決定。

利用状況・結果・アセスメント

【1】学び放題!しゃべり放題!プログラム(登録者・受講者数は2021年4月末時点)

【2】マンツーマンプログラム

方法2:企業で導入されているLMSや社内イントラ等とインテグレーション(統合)。シングルサインオンにより、ただちに学習を開始できる。

 質問:学びに対するモチベーションが高まっている要因/何がやる気にさせたのか

回答:経営理念に掲げているような「学びを尊重する文化」が当社の中に築かれているところは大きい。好きな時に好きなだけ学べるコンテンツと社員の学びたいと思うニーズがマッチしているのでは。また、2019年のロイバント社との戦略的提携により当社のグローバル化が更に進み、英語学習を自分ごととしてとらえる社員が増えていったのではないかと思います。

 また、goFLUENTの導入と同時にTOEICの受験機会も増やしたことで、自身の現状の英語力把握と次なる成長に向けた目標設定もより容易に。なお、コロナ禍の在宅勤務が本格的に広まったタイミングがgoFLUENTを導入した時期と重なり、自宅でいつでも勉強できるオンラインプログラムがちょうどマッチしたと思います。

 さらに、「goFLUENTプログラムを開始するにあたり、人事担当役員から『英語を重要視している』というメッセージを社内イントラに掲載し会社としての想いを明確に伝えたことも社員のモチベーションアップにつながったのでは」とお話がありました。

 質問:どのようにプログラムを周知したのか?

回答:全社イントラに掲載をして周知しました。なお、インプットとアウトプット総合的に組み合わせて一つのプラットフォームで学べるというgoFLUENTプログラムならではの特長を図式化する等して分かり易くPRしました。また、プログラム内容に関する説明会もgoFLUENTと共同して実施し、多くの社員が参加しました。こういった地道な活動による果は一定程度あったかと思います。

質問:goFLUENTからの支援はどのようなことがあるのか

回答:こちらは大野よりご説明。「マンツーマンプログラムの学習者には、ラーニングコンサルタント・チームが受講者一人ひとりをサポート。説明会を実施し、また個別に学習進捗の確認や予約の手伝いなどをフォローアップ。徐々にモチベーションが下がってくる傾向があるため、2週間に一回、進捗確認などのフォローアップ・コールを6ヶ月継続します。その結果、goFLUENT社の全顧客を見ても平均91%の受講率(消化)[TH博1] [JR2] を実現しています」。また、「学び放題!の学習者に対しては定期的な説明会や学習のTipsウェビナーを毎月実施。よりよい使い方・学習の仕方を説明しています」

質問:バーチャルクラスについて受講回数等のノルマはあるのか?

回答:現在ノルマは課していません。なお、様々な国の受講者との会話を通じて自身のアウトプット力が鍛えられること、しかもそれが24時間いつでも何度でも参加できるバーチャルクラスはgoFLUENTプログラムを導入する決め手になった大きな理由の一つでした。

質問:24時間参加可能という話があったが、労務管理上のルールは何か設けているのか。

回答:基本は自己研鑽扱いで、業務時間としては扱いません。もしも就業時間内に学習した場合は当該時間を業務時間から除くルールになっています。

質問:goFLUENTは多言語対応しているか

回答:言語設定として10~20のメジャーな言語(正確には13言語)で表示ができるため多国籍の方が学べる環境にあります。また、学習言語としては英語、中国語、フランス語など9言語があり、学び放題!で学ぶことができます。

質問:goFLUENTの一番の魅力は

回答:板倉様より「講師のスキルが高く、授業のフレキシビリティ・カスタマイズ性が高い。例えば、自分の業務に関連したレッスンにしてほしい、といったリクエストもできます。また、アイスブレイクの練習も効果的に行えます」との話がありました。
 
また、寺田様より「講師の質が高い点は自分も感じている。また、マンツーマンプログラムが終わった後に受講者にアンケートを取っているが、他の受講者からも同様に講師の質に対する評価は聞いている。文法や構文、言い回しを丁寧かつ具体的に指摘・アドバイスをもらえる。自分自身goFLUENTを利用しており、授業中に使ったホワイトボードに書かれた内容をレッスン後に復習している。レッスン教材がひとつのツールで完結できるというのはgoFLUENTの強み。なお、プログラムが全部英語で表示されるため、受講者の中にはハードルを感じ、ややためらってしまう社員もいる」と話されました。
 
大野より「基本的には英語を英語で学ぶというスタンスを取っています。一方で、英語で表示されることに対する抵抗があるのは事実。しかし、つい数週間前に問題文など日本語で表示される翻訳機能が追加された」と補足がありました。

質問:今後のチャレンジは?

回答:現在登録している全社員の約50%の学習者に対し、さらなる活用を促していくことがチャレンジの一つ。現在goFLUENTの推奨学習時間(学習月8時間年間96時間)を満たしてる社員は10%にも満たないので、まずは登録している社員の利用を促す仕組みを作っていきたいです。

 そのためには説明会など定期的な周知を行うとともに、、そうした場を通じて英語を楽しんで学べる手段(goFLUENTの定期的なTipsなど)を伝えられたよいなと思います。また、自分の成長を感じられる小さな目標が設定できるようTOEICなどのアセスメント等も継続的に受験してほしいと思っています。これらは短期的な視点での取り組みですが、中長期的には、せっかく学んだ英語を実際に生かせる場をもっとたくさん提供していけるような仕組みも検討していきたいです。

 板倉様からは「goFLUENTはCEFRに準拠したアセスメントの仕組みがあるので、例えば部署対抗でCEFRスコアを競い合うような、楽しみながら英語が学べる風土を作りたい」とのお話がありました。

最後に

今回寺田様と板倉様には、英語研修に関する取り組みについてご紹介いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。goFLUENTでは、今後も企業の人事部門や研修・育成ご担当の方向けにこういった有益な情報を積極的にお伝えして参ります。今後ともよろしくお願いいたします。

録画ビデオおよび資料はこちら 

出口佳保里 (Kaori Deguchi)

goFLUENT株式会社 マーケティングマネジャー

大学卒業後、外資系IT業界で9年ほどデジタル/オフラインマーケティングに従事。

2020年7月にgoFLUENT株式会社に入社。goFLUENTの英語研修プログラムを通して

お客様のグローバル人材育成を支援できるよう邁進中。