人間が持つ最も偉大な能力のひとつ ー言語。

長い間、人類は言葉を物体の単なるラベルとして使用したり、思考や感情や概念を伝えるための、言葉をつなぐ色々の手段として言語を扱ってきました。しかし、本当は、言語はそれ以上のものです。言語によって、私たちは複雑な思考やアイデアを声に出して話したり、インクで書いたりして互いに交換することができます。また、言語を通じて、感情や想像力、行動を引き起こすことができるのです。

a flatlay photo of light bulbs

さて、もちろん、世界中で話されている言語はひとつではありません。現在、7,000以上の言語が存在しています。そして、これらの言語はすべて、音、語彙、構造など、あらゆる点で互いに異なっているのです。

さて、ここで疑問が生じます。言語は私たちの考え方に影響を与えるのでしょうか?実は、多くの人がイエスと言っています。言語は、私たちの視野を広げ、知識を深め、世界の捉え方を変えるものです。しかし、それはどのように起きるのでしょうか。

two people in front of orange and yellow paper lamps

言語と文化は一体である

言語は単なるコミュニケーション手段ではなく、文化を構成する要素であり、その文化をユニークで固有のものにしています。言語と文化について議論されるとき、「言語は文化であり、文化は言語である」という言葉がよく出てきますが、それはこの2つが常に絡み合っているからです。つまり、あなたが話す言語は、あなたの価値観や信念をそのまま反映しているのです。

人類言語学者のDaniel Everettによると、言語はコミュニティの価値観や理想を関係づける文化的な道具と考えることができ、地域の住民によって長い時間をかけて形づくられ、出来上がっていきます。例えば、中国の文化では家族にまつわる慣用句が多いことを見ると、彼らがいかにその関係を大切にしているかがわかります。また、韓国には英語の訳語のない「ヌンチ」(目を見て推し量るという意味)というユニークな言葉があります。この言葉は、人とのつながりや信頼、調和をとるために、相手がどう考え、感じているかを推量するという韓国人の価値観に関連しています。

これらの例は(おそらくあなたの文化で思い当たるものも含めて)、社会と言語は互いにとって重要であることを示しています。なぜなら、すべての人の言語に関する能力や知識、使い方は、どのように育てられ、教わったのかという社会的文脈に幾ばくか影響されるからです。ですから、もしあなたが新しい言語を学びたいと思っているのなら、これまで生きてきた世界とは全く別の新しい世界が広がることに腹を括りましょう。

camera lense in focus, background is a mountain scenery

言葉で変わる、ものの見方

言語相対性理論とは、「人々が世界をどのように考えるかは、それについて語る言語から直接影響される」というものです。極端に言えば、人々は世界の中でも自分たちの言語が表現できる部分しか理解することができません。

色の知覚を例に見てみましょう。私たちが目にする色を表現する単語の数は、言語によって異なります。例えば、英語圏の人は青の濃淡をダークブルー、ライトブルーと呼びます。ロシア語では、2つのカテゴリ ー 青色を濃い青(siniy)と薄い青(goluboy)に区別しています。同じことは別の色でも起きています ー 濃い赤と薄い赤があり、後者をピンクと呼ぶのです。このように、言語によって色の区別が異なるため、2つ以上の言語を話す人は、色に関して異なる着眼点を持つことが予想されます。

もう一つの例は、時間です。英語圏の人は左から右へと時間を整理していきますが、アラビア語圏の人は右から左へと時間を並べます。また、言語が異なれば、数え方も異なります。フランス語では、92はquatre-vingt douze、つまり「20が4つと12」です。しかし、英語では92は単に「90と2 (ninety-two)」である。一方、中国語では、10と単位の関係が明確です。92はjiǔ shí èrと書きますが、その意味は「9,10,2」。面白いですよね。

言語がどのように認識に影響するかについては、性別物事の描写に関してなど、他にも多くの例があります。しかし、結論は同じです。言語は、私たちが世界を認識したり、世界について考えたりする能力を制限するものではなく、むしろ、世界の特定の側面に私たちの注意や思考を引き寄せるものなのです。

バイリンガルにとっての意義

これまでの考察を前提とすると、2つ以上の言語を話す人が世界を違った見方で捉えていることは驚くことではありません。新しい言語が、人間の頭の中の情報のまとめ方を変え、バイリンガル(さらにはマルチリンガル)が特定の問題に対して2つ以上の視点を持つことを可能にすることが数々の研究により明らかにされています、例えば意思決定者の場合なら、交渉や、議論を様々な視点から見る能力を発展させる可能性があるのです。

バイリンガルであることは、パフォーマンスの向上、記憶力の改善自信の向上など、さらに多くの利益をもたらします。そのため、多国籍企業では、より多くのバイリンガルを雇用し、職場や顧客・取引先(医療金融など)で使用できるグローバルな言語スキルを身につけさせたいと考えているのです。

あなたの組織もそうでしょうか?言語がどれほどパワフルであるかを知った今、企業研修の取り組みを見直したくなっているかもしれません。御社の語学を加速させる方法について、ぜひ私たちにご相談ください。

その他のお役立ちコンテンツ

【ブログ】

セールスフォースのコアバリューを支える全社員向け語学研修プログラム

語学研修は、どのように従業員エクスペリエンスを向上させるのか

 

【インフォグラフィック】

職場における文化的多様性の利点

 

【eBook】

語学研修で従業員エクスペリエンスを向上させる方法

 

【ウェビナー】

アサヒグループホールディングスの組織変革に伴う英語人材育成の強化

Share This